トート・タロットのワンド5について。
こちらのカードは『闘争』というタイトルがついています。
中央には、クロウリーの紋章である「獣の印」が刻まれたハディト神を模したチーフ・アデプト(達人)のワンド。
その周囲には、メジャー・アデプト(第二の達人)が使うフェニックス・ワンドと、マイナー・アデプト(第三の達人)が使うロータス・ワンドが交差しています。
抑え込まれた炎は、正反対のエネルギーの衝突で生まれた熱を表し、エネルギーがネガティブに消費されます。
好品位であってもあまり良い意味にはならないカードです。
このカードは決して高尚なものではなく、
対立とエゴむき出しの競争心がメイン
となっているカードです。
意味の術式は、【火 × 5ゲブラー × 獅子座 × 土星】

原因は「土星」の存在
火のエネルギーが素直に流れることが出来れば良かったのですが、デカンの支配星である「土星」によって火のエネルギーをせき止めて停滞させられます。
そのためエネルギーがネガティブに消費されてしまい、暴力的・衝動的なエネルギーとなってしまいます。
『闘争』とは、常に勝利することが目的なのか?
『闘争』という言葉について、AI側からの意見を聞いてみました。
すると、勝利すること意外の目的を持つ『闘争』についてこんな風に書かれていました。
自己成長
『闘争』は自己成長の為の良い機会だと捉えることが出来る。
プレッシャーや困難に立ち向かうことで精神的に強くなり、それにより新たな発見・スキルを身につけることが出来る。
社会変革
社会変革の原動力になる。
不平等や差別といった社会的な問題から、個人レベルの小さな問題まで、あらゆる問題を解決するために『闘争』を行うことがある。
自己表現
自分の意見や信念、価値観などを表現するために、『闘争』というのは自己表現の手段にもなる。
5という数字
「5」は、「4」の安定という状態から1歩外に出ることを示します。
整数で均等に分けることも出来ないため、競い合いによって勝ち取ったり、人より優れたものがより多くを手に入れることが出来るのです。
数秘「5」の人にも『野心』や『行動力』というキーワードがあります。
人一倍冒険心があるので、数秘「5」の人は活動的に動き回ります。
自己顕示欲も強く、人と衝突しやすいところがありますが、とことんまでやって痛い目を見ないと気が済みません。
エゴを手放し、辛抱・忍耐・待つ姿勢を学ぶことが好転のキーになります。
まさにワンド5と同じような特徴が見られますよね。
イメージのヒント
人間が成長するためには、社会に揉まれ、人とぶつかり合うことは必須だと思います。
というか、地球という一つの星の中でこれだけ多くの人間が一緒に生活しているのだから、そりゃ大なり小なり闘争は生まれますよね。
自分と違う意見がなければ新たな気付きもありませんし、他者がいなければ成長も学びもありません。
自分が成長するためには欠かせない段階、ということですね。
また、必ずしも戦いの相手が他人とは限りません。
“自分自身”という場合もあります。
このカードの絵柄からは厳しい印象を受けますが、だからといってマイナスの意味しか見出だせないわけではないです。
- 真正面から向き合う必要性がある
- 今は競争を通して切磋琢磨することが大事
- (他のカードの出方によっては)戦う意味はないのかもしれないと気付く
- 妥協しないで貫くこと
など、解釈の仕方はたくさんあります。
恋愛で出るか、仕事で出るか、人間関係で出るか、相談内容によってカードの解釈は変わりますが、カード本来の意味は変わりません。
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